気付いたらブログ開設から15年も経過しておりました。ここまで来るとずっと残していきたい資産に感じます。ホントに不定期にはなりますが時々気付いたら更新していきたいと思います。
今日行ったピアノの貸しスタジオは最高に良かった。何がいいかというと、まずは窓から見える公園の木々の緑が窓から飛び込んでくること。ピアノを弾きながら森を見ることは都会に住んでいるとまずめったに味わうことはできない。ぜいたくである。次に良かったのは、YAMAHAの古いグランドの音。C2で二本ペダルであり、YAMAHAのロゴが年代ものであったが、音が非常に良かった。残響音がきれいに収束して、さらに単音のひとつひとつがまるで自分が弾いていないくらいきれいに音が透き通っていた。だから自分で演奏しているのにまるで誰かが弾いているのを聞いているような気持ちになり非常にやってて楽しかった。いい楽器を弾いていると自分の腕が上がったような錯覚におちいる。それが最高である。お金を出せばいいものが手に入るという点は楽器の世界でも同じだが、出さなくてもいいものが存在するというのが楽器の面白いところである。車やパソコンは値段と性能は正比例するだろうが、中古楽器はたまにこういう出物があるからあなどれない。ゴールデンウィーク中はここに何度もいきそうである。そこは楽器屋も1Fで経営しているからそのグランドを譲ってほしいくらいである。表参道のKAWAIにおいてあった最新のDIAPASONよりもはるかにいい音をしている。KAWAI系のピアノならボストンピアノがそこそこ良かった。河合の製造ラインで作っているとはいえ、基本設計も値段設定も全てスタインウェイが決定しているらしい。河合の工場で作って河合の店で売っているからてっきりOEM程度かと思っていたが、案外にスタインウェイの息がかかっているから結構カワイのキャラとは違う音がする。自分で新品のピアノを買うならボストンピアノのアップライトかなとも思う。
この記事にコメントする