今年のゴールデンウィークは例年より長いのだが、長期の旅行の予定は入れなかった。代わりにいつもは電車で行くが、車で一泊二日の短い旅行にいつも旅に一緒に行く知人と行ってきた。
最初に向かったのは山梨県では有名は「ほったらかしの湯」という大きな露天風呂。勝沼の平野が見渡せる山の6合目くらいにある大きな施設である。1年ぶりくらいにきたが相変わらずの盛況ぶり。ここは中央高速の勝沼ICからもアクセスがいいため、いろんな県外ナンバーを見ることができる。時間をかけてきてもそれだけの価値のある施設である。まず山間部にある露天風呂としてこれほど水平方向に視界の開けた施設を他に知らない。山梨の盆地という地形を借景にしたうまいロケーションの設定であると思う。今回も4月とは思えない日差しの中、開放感を温泉を満喫できた。
翌日にいったのが、西伊豆にある「沢田公園露天風呂」である。ここは名前は知っていたがはじめて訪れた。結論を言うと、露天風呂のランキングを塗り替えられたということになる。それほどここの風景はすごい。西伊豆特有の荒々しい切り立った海岸線の岩肌にむりやり作ったような露天風呂である。湯船は旅館の小さめの内風呂くらいのサイズだが、この迫力ある風景のために湯船のサイズは気にならなくなる。ちょうど目の高さに水平線がくる海の露天風呂はそうあるものではない。海抜が高くないとこういう視点にはならない。すばらしいところなのできっとまたくることだろう。写真を添付する。
最後にいったのが下田にある金屋旅館という温泉。ここは日本最大の檜風呂があり、内風呂としては私の経験では一番大きな温泉である。だいたい縦15m横5mくらいに湯船があり、深いところで水深1mもある。誰もいなければ温泉プールになる。ただし温泉プールと決定的に違うのは、塩素臭さがまったくないということ。おそらくかけ流しだけでこのサイズをキープしていると思われる。かなりの湧水量がないとこの体積で適温と保つことはできないだろう。しかも湯船も洗い場も天井もすべて木製。おそらく総檜と思われる。これだけの広い浴場を総木製で維持するには相当なメンテナンスが必要と思われるが、それでいて1000円の設定は非常に良心的と思われる。ここは下田にきたらぜひ立ち寄ってもらいたい。古い母屋の作りも非常に癒される。寺院建築等が好きな人はきっと気に入ると思う。