これは最高で5mもある紙コップを付けた長い絹の糸を木綿の手袋でこすって音を出す楽器のこと。何十本もある弦に対して演奏者は4人くらいいて、ソプラノ、アルト、ベースと3パートに分かれる。中にはバイオリンでいうピチカート(弦をはじいてパーカスのような音を出す)専門の人もおり音色も多岐に渡る。クラシック楽器で言うと一番近い表現は、バイオリンの音を蓄音機で聞いているような印象。音はマイクで拾って増幅しているが、けっこう生っぽい音がする。正直言ってきれいではない。ただまだ発明されて間もない楽器なのでこれから改良を加えていくことによりとんでもない可能性を秘めている楽器だと思う。こういう楽器をみずから発明してコンサート活動を行い海外演奏活動までしている方に深く尊敬の念を送りたい。今度は大きな会場で聞いてみたいと思う。
自分の所有するピアノはデジタルピアノのため、よく私は生ピアノを弾きにスタジオを時間借りする。下は1時間300円から上は2000円近くまで何箇所か回ってみたがいいところは何かをまとめたい。
①家から近い(これは大事)
②楽器が新しすぎない(新しいとアクションが重い)
③加湿器と除湿器が両方設置してある(湿度が10%違うだけで音が明らかに変わる)
④床や壁が固すぎない(固い木のフローリングや大きな鏡は音の反射で耳がやられる)
⑤受付がきれいかどうか(ここがきたないとまず楽器の手入れもいいかげんでしょう)
⑥部屋の防音が聞いているか(音漏れが過ぎると思いっきり弾けません)
私はいろんなピアノを触るのが好きなので、音楽スタジオ巡りは楽しい。中古楽器屋にもよく行った。グランドとアップライトを問わず今まで見た中で最高の音質のピアノは今はもうない「イースタイン」という宇都宮にあった楽器メーカーのアップライトが良かった。音の質が全く違う。高音はある程度きらきらしてるのに低音もしっかり存在感がある。大橋やディアパソン系の音と最近のYAMAHAの音とのいいとこどりをしたようなセッティングだった。スタインウェイやベーゼンドルファのフルコンは、扱いきれずに私の技量だと良く分からなかった。そのサイズだと試弾する部屋のキャパシティも影響するのだろうなと思う。大橋ピアノのアップライトもすごく良かったが中古のアップライトとしては異常に高くC1の新品が買えそうな値段のため、買う寸前までいったが結局買わなかった。
家のピアノを来年中にグランドにする予定なので、なんとかイースタインのグランドを探し出して信頼しているピアノ修理工房でオーバーホールをしてもらおうと思う。
私が思うに、今の新品のピアノより、昔の国産ピアノの方が木材の質や加工方法も全然良い。今のピアノは二日くらいで木材を機械乾燥させるらしいが、昔は何年も自然乾燥させて仕上げたそう。だから昔のピアノを修理しようとしても同じグレードの木材は今はもう手に入りづらいらしい。これは宮大工の本にも同じことが書いてあった。木を扱う仕事はみんな共通した見解のようですね。だから私は昔のコストがかかった国産ピアノをなんとか手に入れてみたい。
あしかけ4年かかってついにここまできた。実際のカラオケの技量は分からないが
とりあえず長年かけてやってきたものがまたひとつ新たなステージに立ったということには違いない。次は幻の100点を目指しやっていきたい。とにかく今日は大きな区切りの日となった。