気付いたらブログ開設から15年も経過しておりました。ここまで来るとずっと残していきたい資産に感じます。ホントに不定期にはなりますが時々気付いたら更新していきたいと思います。
昨日、東儀秀樹が「おしゃれカンケイ」に出演していた。見ていたなかに興味深いエピソードがあったのでひとつ。宮内庁の学部(音楽隊みたいなもの)では、指導方法として、あるフレーズを練習する場合、楽器を吹くのではなく自分の声で鼻歌みたいにして何度もそのフレーズに独特の歌詞みたいなものをつけて歌って練習するらしい。なるほどなと思った。楽器を演奏するという行為と発声して音楽表現するという行為は極めて近いと感じていた。だから理想とするフレーズを表現するには、まずよき歌い手であるところから出発するのかなと解釈した。グレングールドにしても唸りながらピアノを弾いているし、やっぱりあれは理にかなっているのかもと自分なりに納得してしまった。だから毎月カラオケを丸一日くらいぶっ通しでやってるけどあれは表現方法の訓練として非常に役に立ってるのかなと思った。逆に言えば、ピアノの練習がカラオケに役立っているともいえる。日本ほどカラオケ文化が浸透している国はないという。プロの歌を自分で表現したり外人はあんまりしないらしい。ひょっとしたら音楽教育の土壌はどこの先進国よりも日本は発達しているかもしれない。学問としてかしこまらずにみんながもっとカラオケに行くように楽器に触れてくれたらなと、どっちも好きな私から言わせるとそうなる。無理やりピアノの前に縛り付けて幼稚園児に仕込ませるのではなく、自分が好きでしょうがない曲のピアノのカバーを最初からやらせてみるとか。弾きたい曲の表現のためにバイエルだとかブルグミュラーをやらせるみたいな。最初からバイエルやったって好きになるわけないよね。カラオケが世界一好きな日本国民は最高の音楽民族だと私はひそかに思う。
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