昨日、会社の友達らと伊豆まで温泉と寿司を楽しみにドライブにいってきた。天気は予報通り雨だったのだが、修善寺から河津までの間の雨の量が半端ではなかった。免許を取ってから優に10万キロ以上は走行してるはずなのだが、こんなにすごい雨は初めて。国道が川のようになっていて、平地を走っていても一速下のギアで走っているかと思うほど、タイヤが水の抵抗を受けていた。すごすぎる。もともと伊豆半島は降水量が多いのだが、梅雨の大雨でさらにパワーアップしたのかもしれないなあ。まあ無事に帰ってこれてよかった。肝心の温泉はDHC赤川日帰り温泉館というところで、久々にいったが相変わらず良いところだった。海の眺望がすごくいい。この風景は伊豆半島でも屈指だろう。海岸線から距離はあるのだが、標高差があるためちょうど水平線が目の高さにきて計算されたかのようだ。泉質はいかにも循環してる感じでたいしたことないが、風景だけでもここにくる価値はある。ただガソリンが1リットル200円になったら遠出のドライブもそうそうできなくなるなあ。
そう、それでタイトルにもあるガソリン価格の上昇について、ついに前々から危惧している水準までガソリンが上がってしまった。原油価格の高騰は産油国に富の集中を生むが、世界の富のバランスを崩し、中長期的には産油国にとっても不利益を生ずるのは明白である。お金は流れてなんぼだからね。今回の原油価格の高騰理由はいろいろある。ひとつは中国やロシア等の著しい経済発展によるエネルギー需要のひっ迫、もうひとつは、サブプライム問題に端を発した株式債券からの現物取引への資金の流入、もうひとつは中東の政治的緊張による供給懸念等々である。まあ一番影響が大きいのは、商品作物や原油市場に多額の資金が退避してきたことだろう。ヘッジファンドは短期的な利幅を狙い原油市場の価格をつりあげるだけつりあげていく。かつての日本のバブルと同じ状態だろう。上海やドバイの不動産も似たような状況といえる。ただひとついえるのは、原油価格が高騰しているのは、これからも原油の需要拡大を見込んだ上での相場上昇ということである。景気悪化と物価上昇が慢性化してくると、世界経済の衰退も余儀なくされる。そうなると原油の需要拡大予測もなくなり相場の暴落がはじまる。ここまでこないと原油は当面下がらないかもしれない。逆に言えばまだ原油相場が上昇しているということは、まだこの相場に世界経済が許容できるだろうという観測の裏返しでもある。日本や海外でも漁業の段階的な休業が始まり、そろそろ我々の食卓にも影響が出始めてきた。海産物の高騰ではなく、マグロなどがもうすぐ入手自体できなくなってくるということである。私の個人的観測だがここまで消費者にエネルギーコストのつけが回ってくると、原油価格の暴落はそう遠くない日に起きる気がする。スタグフレーションによって、しわ寄せのくる「家計」から崩れていくと思うから、そんなに今の相場は持たないんではないだろうか。実際フィリピンやアメリカでもデモや暴動も起きているし。みんなが今の世界経済に悲観的になれば必ず相場は弱気になる。だからバスやトラックや漁船のストライキは、どんどんやって膿を出すべきだと思う。投資家たちが今のお金の流れのゆがみに首を傾け始めれば、そうそうにこの相場は崩れると思うんだよなあ。下手にしわ寄せの来る業界が耐性をアピールしないほうがいいと思う。そうしないと、企業の淘汰が漸進的に進み最後に強い企業だけが生き残って価格の寡占が始まってしまうからね。う~ん難しい。今回は経済ネタで書いてみたけどちょっと堅かったかな。