気付いたらブログ開設から15年も経過しておりました。ここまで来るとずっと残していきたい資産に感じます。ホントに不定期にはなりますが時々気付いたら更新していきたいと思います。
先々週くらいに見てきた「砂時計」の感想を簡単に紹介したい。
出雲を舞台にした青春ラブストーリーなのだが、簡単な感想として映像がきれい。
今まで見てきた映画の中でも指折りの映像美といえる。特に海の撮り方が細かいところまでこだわっている。
ストーリーが進むにつれて、同じ海岸が何度か登場するのだが、それが夕暮れ時だったり真昼だったり同じ場所で撮っているのにまるで表情が違う。普通の映画なら場面ごとに海岸のロケーションも変わるのだが、この映画の場合は、同じ海岸をずっと登場させている。そこがすごい。あと島根の山並みらしきの風景も素晴らしかった。映画は映像で旅の疑似体験をするだけのものとすれば、この映画は間違いなく今まで見た中でベストに近い。ただしストーリーの方はいまいち感情移入できなかった。似た展開の邦画を何本も見ているせいか、常にそれらと比較してしまう癖もある。簡単にいえば、初恋の人とまた紆余曲折してまた結ばれるというだけのストーリーなので、いかにも昼ドラ系の雰囲気は否めない。しかし映像美を楽しむためだけに一見の価値はあると思う。個人的には今年のお正月にやった「EARTH」より自然の描写がきれいだった。なんだろ、こういう風にカメラを構えたらこんな映像になるという監督の想像力がすごいのかな。
ただストーリーや役者で映画を評価するとしたら、やっぱり青春系の映画の最高峰は「猟奇的な彼女」でしょう。チョンジヒョンもかわいいし、ストーリーもまるで展開が読めないが、最後は意外なハッピーエンドで終わる。チョンジヒョン好きにはたまらない映画だった。アジエンスのコマーシャルでは分からないが、いろいろな表情や仕草のできる素晴らしい女優だと思う。見ていない人はぜひ「猟奇的な彼女」を見てほしい。
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